落葉 高木シンボルツリーにオススメ花の咲くもの
ヤマボウシ
【落葉高木】
日本の本州、四国、九州の山野に自生する落葉高木で、樹高は10mに達します。大きく枝を横に広げる樹形は美しく、葉もよく繁るので庭木にすると存在感があります。
花や実、紅葉まで四季を楽しめる庭木です。
春が過ぎ、濃いグリーンの葉が出揃った頃に、高木の上の方の枝に白やピンクの花を咲かせます。
開花時期:6~7月
グリーンの葉の間に浮かぶように咲くヤマボウシの花は、遠くから眺めるととても見事です。
実の食べ頃は9月~10月頃
開花後、7月くらいから葉の間に小さなグリーンの球体がちらほら見えてきます。このグリーンの実が赤く熟して、食べられるようになるのが秋です。
ヤマボウシの葉は冬の落葉期を除き、一年中美しい姿を見せてくれます。春の柔らかい萌黄色の新緑、夏のしっかりとした濃いグリーンの葉、秋の鮮やかな紅葉と、四季を通じて色を変えるのも魅力です。
落葉 高木シンボルツリーにオススメ花の咲くもの
ハナミズキ
【落葉広葉樹】
ハナミズキはミズキ科の落葉樹で、桜(ソメイヨシノ)が咲き終わるころ、白やピンクの美しい花が開花します。北米原産でアメリカを代表する花のひとつで、別名「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれています。
自然樹形が美しく、花、葉、実、紅葉、樹形と、一年を通して見どころの多い樹木なので、街路樹のほか庭木にもよく利用されます。
花だけでなく、花が終わった後に出てくる葉も美しく、枝は横に広がるように生長します。
秋になると赤い実がなり、紅葉した後に落葉します。落葉樹の中では、色づきだすのと葉が落ちるのが早いほうです。
落葉 高木シンボルツリーにオススメ花の咲くもの
ジャカランタ
【落葉高木】
アルゼンチン原産の落葉高木で高さは15mにもなる。葉が出る前に花が咲き乱れ、散った花が紫色の絨毯を作る様子などが、まるで「青い桜」のようだと親しまれている花木です。レースのような細い葉が美しいです。シダのような南国の雰囲気が楽しめます。
ブルーブロッサムビューイング は、日本で育成された低木性の品種です。通常種(地植えで樹高15m)の3~4分の1程度で樹高が止まるため、1~3mの高さで花を鑑賞することができます。 通常種に比べ花色はやや濃く、小さいうちから花が咲きやすく、花付きも良好です。
落葉 高木シンボルツリーにオススメ花の咲くもの
スモークツリー
【落葉高木】
スモークツリーは、名前からも分かるように花を咲かせた後にフワフワとした煙のような不稔花(ふねんか)を見せるのが特徴の植物です。
ただ、スモークツリーはイチョウなどと同じように雌雄異株で、花後に煙のようになるのは雌花のついている雌株だけです。
スモークツリーの花期は6月~7月
花期になると、枝先に円錐状の花序を出し、花径3~5㎜程度の小さな花を多数咲かせます。
落葉 高木シンボルツリーにオススメ花の咲くもの
サルスベリ
【落葉広葉樹】
サルスベリは夏から秋まで長く開花する落葉樹です。地域によっては秋に美しい紅葉を見ることもできます。サルスベリは栽培しやすい樹木なので一般家庭に植えられる他、日本の公園や街路樹でも多くみられます。
サルスベリは新梢を伸ばしながら枝先に花芽をつくり、夏から秋にかけて次々と開花します。枝の生育にばらつきがあるので、「百日紅」の別名どおり、開花期が長期間となります。
花色は濃ピンクや淡ピンク、赤、白、紫、複色など沢山の色があります。最近のサルスベリの新品種は、葉の色が銅葉のものなども登場しています。
サルスベリの特徴は木の肌にもあります。サルスベリの樹皮はザラザラしているのですが、一度樹皮が剥がれ落ちると白い木肌が見え、その部分はとてもつるつるしています。この木肌はサルが木に登ろうとしても滑って落ちてしまいそうなことから「サルスベリ」と名付けられました。
落葉 高木シンボルツリーにオススメ花の咲くもの
コブシ
【落葉広葉樹】
早春に真っ白なきれいな花を咲かせ、冬が明ける合図となる花です。桜のソメイヨシノと同様に葉よりも先に花が咲きますが、開花時に1枚だけ花の下に葉を付けます。コブシの花びらの枚数は6枚であるのに対して、ハクモクレンは9枚です。花はとても良い香りがします。少し先に開花するハクモクレンよりも花びらが薄くほっそりとした印象の花です。
春に真っ白できれいな花を咲かせ、冬が明ける合図となる花
淡いピンクや白い花を咲かせるシデコブシ(ヒメコブシ)
コブシより樹高が小ぶりなので、庭園や公園樹の他、個人宅の庭木としてよく利用されています。両者の違いは、コブシの花弁数は6枚であるのに対して、シデコブシ(ヒメコブシ)は花弁の枚数が多く、園芸種は八重咲き種もあります。
落葉 高木シンボルツリーにオススメ花の咲くもの
コハウチワカエデ
【落葉高木】
コハウチワカエデの葉は切れ込みが浅く、小さな手のひらの様な可愛らしい雰囲気があります。
イロハモミジなどは鋭利な葉が凛とした上品さを感じさせますが、コハウチワカエデの葉は丸みを帯びた優しいフォルムをしています。
コハウチワカエデは放任しても5m前後の樹高に留まるおとなしいカエデであり、生育環境さえ良ければとても住宅向きの落葉樹と言えます。
コハウチワカエデはその非常に繊細で上品な樹形から、ナチュラルガーデンのデザインにも相性が良いです。
落葉 高木シンボルツリーにオススメ花の咲くもの
エゴノキ
【落葉高木】
日本古来の雑木として、株立ち樹形が特に人気の有る樹種です。自然樹形でも、雑木の中では比較的整った樹形になり、晩春には小さな白い花をたくさん付けます。
和風雑木の庭だけに留まらず、洋風のお庭にもマッチして自然な空気をもたらしてくれます。枝ぶりに人気がありますが、花付きも良く魅力があります。
エゴノキは日向から半日陰を好み、足元は日陰で樹木の上部に日が当たっているような場所でもよく育ちます。
小さな白い花を枝から下げるように咲かせる姿が美しい
開花期:5~6月
エゴノキの実は、夏から秋にかけて実ります。7月頃に直径約1cm程度の卵型のグリーンの実を、枝いっぱいにぶら下げます。熟すに従い茶色く色付いていき、最後には果皮が裂けて中から黒に近い茶色の種子が出てきます。
果皮には、10%ものエゴサポニンが含まれ、果実をかじると「エゴイ、エグ味」を感じることが和名の由来。
ヤマガラなどの野鳥は果皮を上手に割り、中の種子だけを取り出してエサにしています。
落葉 高木シンボルツリーにオススメ花の咲くもの
アオダモ
【落葉広葉樹】
モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹で別名で、コバノトネリコ、アオタゴともよばれる。
アオダモの「アオ」の由来は、雨上がりに樹皮が緑青色になること、枝を水に浸けてしばらくくすると水が青を帯びた色になることからきています。
材の特性を活かしてバットやテニスラケットなどの材料になることでも知られています。
すらっと伸びる株立ち高木の樹形の自然な雰囲気を活かして、シンボルツリーとして人気があります。
花は白く綿菓子のようにふわふわとして美しい
開花:5~6月
落葉 高木シンボルツリーにオススメ花の咲くもの
イロハモミジ
【落葉広葉樹】
イロハモミジは、ムクロジ科の落葉高木です。春には若葉と小さな花、夏は青葉、秋には紅葉と、四季を通じて美しい姿を見せてくれる庭木です。
和風のお庭にはもちろん、モダンや洋風のお庭にもうまく調和します。
3月ごろから垂れ下がるように小さな赤い花を咲かせます